今回の概要と目標 0:16

WEBサイトを作っていると「今だけ送料無料」などのように文章の一部を強調したり、重要性を示したいことがあります。これらの様に文章の中で一部の単語や文章などに使うほとんどの要素はフレージング・コンテンツというカテゴリーに分類されます。今回はその中でもよく使う、強調を表すem要素、重要性を表すstrong要素を学びましょう。

今回学習する要素
要素名 意味・役割
em 強調を表す
strong 重要性を表す
今回のゴール

RERUN

強調は、em要素で表す 1:09

em要素は、emphasisエンファサイズの略で強調したいテキストに利用します。
強調する箇所によって意味やニュアンスが変わります。

カテゴリ
コンテンツ・モデル
フレージング・コンテンツ

em要素のサンプル

em要素は強調したい文章や言葉を、<em>タグ 〜 </em>タグで挟みます。

em要素の例
<p>伝説のWebクリエーターに、<em>おれは</em>なる!</p>
ブラウザでの表示例

RERUN

一般的なブラウザは、em要素でマークアップした箇所を斜体で表示します。
ただし、あくまで強調を表す要素なので、斜体にすることが目的の場合は、CSSで行うようにして下さい。 (日本語フォントの場合、斜体にならないものもあります。)

注意点

em要素はマークアップする箇所によって文章の意味やニュアンスが変わります。
上記の例では他の誰でもなく "俺が" 伝説のWebクリエーターになるというニュアンスになります。もし、「伝説の<em>Webクリエーターに</em>、おれはなる」という様にマークアップした場合は、他のどんな職業でもなく伝説の "Webクリエーター" になるというニュアンスになります。

重要性は、strong要素で表す 4:47

strong要素は重要性の高いテキストに利用します。
em要素と違って文章の意味を変えてしまうことはありません。

カテゴリ
コンテンツ・モデル
フレージング・コンテンツ

strong要素のサンプル

strong要素は重要なメッセージを、<strong>タグ 〜 </strong>タグで挟みます。

strong要素の例
<p><strong>酸性タイプの製品と一緒に使う(まぜる)と有害な塩素ガスが出て危険</strong></p>
ブラウザでの表示例

RERUN

一般的なブラウザは、strong要素でマークアップした箇所を太字で表示します。
ただし、あくまで重要を表す要素なので、太字にすることが目的の場合は、CSSで行うようにして下さい。

em要素とstrong要素を使ってみよう 7:11

それでは、文書内でよく強調や重要性をマークアップしてみましょう。

  1. 「Chapter08」フォルダ内の「index.html」をテキストエディタで開く
  2. 下記を参考に、em要素、strong要素をマークアップする
Chapter08/index.html
<h1>ボブからのお願い</h1>
<p>
  ボブから「父親が経営している会社のWEBサイトの更新を手伝って欲しい」と頼まれた。
ただ、僕は<em>まだ</em>、ボブの期待に応えられないかもしれない。
だが、<strong>今できる精一杯の対応をすることが大切</strong>だと考えて、
引き受けることにした。 </p>
  1. 上書き保存し、ブラウザで確認
ブラウザでの表示例

RERUN

練習問題 10:09

「Chapter08」 › 「quest」フォルダ内の「index.html」を開いて下記の問題を解いてみましょう。なお、解けた問題は問題文の横のチェックボックスをオンにしましょう。

    • 文字列「あなたの為の」
    • 文字列「迅速にお客様の要望に対応するため」
    • 文字列「最高峰のクオリティを確保するため」
    • 文字列「リーズナブルな価格を実現するため」
    • 文字列「スピード、クオリティ、プライスの3つのバランスが大切」
完成イメージ

RERUN

解答例

まとめ 13:57

em 要素や、strong 要素の使い方はわかりましたか?

  • 強調は、em 要素で表す
  • 重要性は、strong 要素で表す
  • em要素は、伝わるニュアンスが変わる